コネクタメーカー イリソ電子工業

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高耐熱コネクタ

high heat resistance

高耐熱コネクタ要求の背景

近年、コネクタへの耐熱要求はどんどん上がってきていますが、何故耐熱性が必要で、それがより厳しくなっているのはどうしてかと言う点に関して簡単に説明したいと思います。
そもそもの設置環境、例えば自動車では特にエンジン回り等は高温となったりしますが、まずそれが最初にあります。
これに加え、近年のデバイスの高機能化、すなわち高周波化とも言えますが、半導体などからの発熱量は年々増加してきています。
周辺にあるそれらから受ける影響によっても、コネクタは高温下で接続と言う機能を果たさなければいけなくなってきました。
さらに加わるのがえてコネクタそのものの通電による発熱です。
コネクタにおいては通常30℃上昇となる電流値を定格としていますが、これらすべてを見込んだ耐熱性を持つ事が必要となります。
 

高温下での安定した接続に必要なのは?

必要な特性で、特に耐熱性に重要なのは高温環境下での接触抵抗の維持になります。
コネクタの端子、いわゆる接続部は主に銅合金で出来ています。
接触抵抗は端子間の接触する圧力に依存するのですが、ペアのコネクタの片側もしくは両側にバネ機構を持たすことで成立させているのが通常です。
ところで、金属と言うのは高温化では「アニール」と言う軟化現象が進んでいきます。
元々コネクタ端子は金属としてある程度の「ひずみ」を持つ事でバネ性を維持しているのですが、これが高温化では(金属としてはある意味むしろあるべき状態なんですが)、ひずみが取れていきバネ性が弱ってしまいます。
この弱っていく過程において、所定の製品寿命間で一貫した適正な接圧、かつそれを限られた空間、あるいはコスト内で実現する必要があります。
強すぎると嵌合が難しくなったりしますので、初期にはあまり強すぎない事。
一方アニールが進んでも必要な接圧を維持する事。
このためには適切な金属材料の選択に加えて、様々な工夫を凝らした端子形状の設計技術が重要となります。
 
イリソ電子工業では、これまで培った多くのノウハウと評価手法、またCAEも適宜実施する事で数多くの高耐熱コネクタをリリースしてきています。
125℃品が当社での最大定格となりますが、BtoB、FPCコネクタの双方にて取り揃えています。